山口智子を「出産しない(したくない)人間」にさせたトラウマが悪い
ってことでしょ?
人それぞれで、家庭は十人十色。産んでも産まなくても、女性の人生はそれぞれ。
そうじゃなくて、山口智子が「可哀想」なのは、両親の離婚によってトラウマを乗り越える事が出来ず、自分が「親」になるという選択肢を精神的に削除されてしまった事。
両親の離婚によって、トラウマが反動となった力で親になりたい気持ちや自分が我が子を愛する女性になった人も居る。それも、色々どうかとは思うけれども。
それを言ったら、妊娠をして逆玉結婚を急かせる女性も居る。自己満足でしかない親に。他にももっと疑問視する親はいる。虐待をする親、赤ちゃんポストに頼ってしまった結果となった気の毒な女性もいる。そう。親になっても、沢山違和感を抱く様な女性は沢山いる。
私は、山口智子はその類にふるい分けられると思う。
確かに、産まない選択肢は、在って当然。でも、本来なら産めたはずであろう女性だ。もしかしたら産めなかった身体の女性かも知れない。子どもを作れない体質の男性だったかもしれない。色々あるかもしれないけれど。彼女は「トラウマ」を公言した。
トラウマを乗り越えられなかった彼女自身が弱いかどうか、そのせいで親になれなかったのか、そこは彼女自身の生き方の責任かもしれないけれど、もっと重要視すべき点は、彼女に寂しい思いをさせて「精神的に産む気が無いから産まない選択肢」をさせた、両親の責任だ。一種のDVだと思う。
親になる事で、山口智子が壊れてしまう事があるのかもしれない。だからコントローする為に彼女なりの最善の策なのだと思う。これは、とても「気の毒」な「産まない選択肢」なんだと思う。
結果的に、「二人でいつまでも恋愛したいから」という形になったけれど、悲しい形だ。
だって、唐沢寿明は、両親によるトラウマは無いでしょ?お互い不幸な境遇で、それを補う形で、結果「自分達は、成育過程を振り返ると、親には向かないね」という結論を出した訳ではない訳で。
山口智子を庇う形で理解を示した夫・唐沢寿明が、ただただ逞しくて健気で、そして親になると言う選択肢を考えられなかった山口智子が気の毒だ。
気の毒の後遺症ではないけれど、本当に二人でいつまでも彼女のトラウマを癒してあげる事に一生を捧げて、添い遂げてあげて欲しいな、と思った。
両親の離婚と言うのは、本当に子どもの心に大きなダメージと、そして将来まで左右させてしまうのだな、と思った。